火焔型土器!(かえんがたどき)
- 2018.10.31
- 考古学
- 縄文、土器、火焔型、古代、石器、文化、歴史、考古学
火焔型土器とは、深鉢型土器の一種。
胴部は粘土紐を貼り付けてS字状、渦巻状などの文様を施す。
縄文(縄の回転による施文)による装飾はほとんど見られない。
上部には原則として4か所に大ぶりの把手(突起)を付す。
把手は複雑な形状で、粘土紐によって装飾され、把手以外の口縁部は鋸の歯状に形作る。
これらの装飾が何を表したものかは不明だが、全体の形状が燃え上がる炎を思わせることから「火焔型」土器と呼ばれている。
集落内の特定の場所で発見される傾向はなく、またオコゲがついているものも出土することから、煮炊きに使われたと考えられる。
しかしその形状から見て何らかの祭祀的な目的に使われることがあったとする考えもある。
どうして、この様に複雑な文様&装飾がなされているのかは全く不明。
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